【現地日本人が語る】語学学校が隠したいセブ島治安の真実とは

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セブ島語学学校が隠したい不都合な治安に関する真実とは

セブ島は観光地だからフィリピンの中でも安全だ。

日系企業が多いから日本人も多くて安心だ。

24時間至るところにセキュリティがいるから安心だ。

 

セブ島留学を積極的に考える人は自分にとって都合の良い情報ばかりを採用し、セブ島は大丈夫だという麻痺を起こしやすい。またそのプロパガンダを積極的に打ち出しているのは紛れもなくセブ島の語学学校だ。

確かにこれまでには一度も経営者やマーケティング担当者が危険な目に遭ったことはないのかもしれないが、それはあくまで確率論や結果論の話であって、彼らも明日には事件に巻き込まれている可能性だってある。

セブ島は沖縄やハワイのような先進国の一部としてのリゾート地とは異なる。発展途上国にあるリゾート地だ。当然、開発されていない地域の方が多く、日本人からすればスラムに見える街並みがずらっと続いている。マクタン島のリゾートホテルも敷地を出ればそこには英語もまともに喋れないようなバイクタクシーが無数に観光客に営業をしているし、夜中にふらっとコンビニへ行くこともためらうような街並みだ。街灯はほとんどなく、人通りもない。また、セブシティで最も発展しているI.T.Parkにしても、一歩外に出れば道端にダンボールを敷いて寝ているホームレスが普通にいる。

渋谷の深夜3時よりも物騒だ。果たして本当に、セブ島は大丈夫だと言い切ってしまっていいのだろうか。

確かに事件の発生率を見れば、マニラの半分以下だし、アメリカロサンゼルスよりも圧倒的に少ない。しかし、日本に比べると数十倍だ。日本の治安をスタンダードとして考える場合、セブ島はかなり治安が悪いと言っても過言ではない。事実として、日本の数十倍の事件が1年の間で発生している。

ただ、仮に日本の治安を異常とするのなら、セブ島の治安は極めて悪い訳ではない。

世界で最も治安が良いとされている日本の治安を基準にしてしまえば、正直なところ、アメリカだって治安が悪いし、ヨーロッパなど最悪だ。過失による事故を含まなければ日本にいて事件に巻き込まれることはほぼ皆無だし、10代の女性が夜中に1人で街を歩いていたって事件に巻き込まれる確率など限りなく0に近い。

治安が良いに越したことはない。ただ、世界的に見れば日本の治安の良さは異常だ。

日本ではなくあくまで世界を基準にするのであれば、セブ島はかなり治安は良い。日本人が何の心配もせずに訪れるロサンゼルスよりも事件の発生率は低い。それも2倍近く低い。ただし日本よりは数十倍事件は発生している。

最終的には、各々がこれをどう捉えるかによる。ロサンゼルスよりも犯罪件数が少ないセブ島を安全と思うのか、日本の数十倍犯罪が発生しているセブ島を危険と思うのか。

もしセブ島を危険と思うのであれば、ロサンゼルスは紛れもなく犯罪都市だということになる。



 

セブ島で発生している事件の種類

CEBU DAILY NEWSを読んでいると、毎日少なくとも3件は殺害に関する記事が掲載されている。そして、殺人事件の事件概要はどれも似通っている。最も多いのが違法薬物関係。金銭絡み。そして、男女の問題。

大体がこの3パターンだ。或いは、この3パターン以外の殺人事件はほぼない。

違法薬物関係

セブ島で発生する殺人事件の大半が違法薬物関係によるものだ。大体、バイクに乗った二人組が違法薬物使用者またはディーラーを射殺する。この事件は毎日セブ島のどこかしらで起きている。日本人が多く暮らしているセブシティの近くのマンダウエシティ、タリサイシティ、セブシティマボロ地区、アパス地区でも頻繁に起きている。このような事件を耳にしたり、ニュースを読むと毎回不安に思うのだが、全て違法薬物関係だ。

ドゥテルテが大統領に就任してから始まった麻薬戦争は今も続いており、同氏が組織したと噂されている自警団の活動なのかもしれないし、全く別の組織の犯行なのかもしれない。はたまた警察官が射殺しているという噂もある。これについては副市長が一般人に向けて「誤った結論を出すな。」と警告している。【記事

ただ、セブ島で殺害されている人間の大半は薬物に関わっている人間であることはほぼ確定しているそうだ。それもドゥテルテ大統領が「麻薬使用者リスト」というものを公開し、そこに名前が記載されている人間が次々と殺されていると言われている。

 

金銭絡み

これはあまりないが、例えばセブ島で殺害された日本人のハマダジュンコさんは金銭絡みで殺害されたのではないかと言われている。犯人はすでに逮捕されているが、ハマダジュンコさんの夫と、殺害を実行したカップルの女性が不倫関係にあったとも言われている。どちらが直接の動機からは明らかにされていないが、会社経営をしていたハマダジュンコさんが殺害されたと聞けば、金銭絡みだと想像するのは容易だ。【記事

金銭絡みでの殺害はニュースで見る機会は少ないが、軽犯罪は起きている。例えばスリや詐欺などは日常的に起きている。

 

男女問題

嫉妬で殺害するという事件も実際に発生している。

韓国国籍の男性を殺害した犯人は、「自分の恋人と被害者が浮気をしていたから殺害した」と証言している。

その他にも、50代の男性が40代の女性を刺傷した動機を「女性が他の男を家に招き入れていたから」だとしている。

 

 

結論として、上記3つに巻き込まれないようにすれば日本人が留学中に殺害されることはほぼない。ごく稀にバイクタクシーの運転手に銃で撃たれたという事件があったり、街を歩いていたら銃で脅されて手荷物を取られたという話があるが、そのような事件は数年間で数えきれるほどしか起きていない。確かに日本にいたら巻き込まれる事件の類ではないが、日本にいて交通事故に遭う確率と大差ない。むしろそれよりも少ない。

そして、忘れてはいけないことは、日本の犯罪発生率が0%ではないということだ。世界一治安が良いとされている日本であっても事件は起きている。殺人事件は発生している。交通事故も起きている。

セブ島に留学している数ヶ月と、日本で生涯暮らしてそれらに巻き込まれる確率を考えれば、セブ島は確かに安全な留学先だと言うことはできる。

 

まとめ

「セブ島は安全だ。」

という情報を鵜呑みにして現地で事件に巻き込まれても、自業自得と言われてしまう可能性が高い。

だからセブ島はマニラに比べて安全だ。ロスに比べて事件が少ない。ただ日本の数十倍は事件が起きているという事実を知っておいた方が良い。

 

(CEBU JP NEWS:ジョニー)